WordPressサイトを新しいサーバーやドメインに移したいとき、「難しそう」「専門知識が必要そう」と感じる方も多いはず。
そんなときに役立つのが、UpdraftPlusというバックアップ&復元プラグインです。
この記事では、UpdraftPlusで引っ越しする手順、特徴、向き不向き、注意点をわかりやすくまとめます。
🔧 UpdraftPlusってどんなプラグイン?
- WordPress公式プラグインディレクトリで配布されている人気のバックアッププラグイン
- ワンクリックでサイトのバックアップ・復元が可能
- 有料版には「引っ越し機能(Migrator)」もあるが、無料版でも十分に引っ越しできる

🪜 UpdraftPlusを使った引っ越し手順(無料版)
✅ 準備するもの:
- 元サイト(旧環境):UpdraftPlusを導入
- 新サイト(新環境):WordPressがインストール済みで、UpdraftPlusも導入されていること
🔁 手順1:新サイトのドメイン、URLを設定
- テスト環境で作業をしていたものを新ドメイン下のURLに移行したい場合はドメイン取得後、新URLにWordPressをインストールし、UpdraftPlusもインストール。
WordPressのインストール前にドメイン設定を済ませておけば、基本的にURLの書き換え作業は不要です。ただし、旧URLが埋め込まれたコンテンツがある場合は、Search Replace系のプラグインで一括置換するのが安心です。
🔁 手順2:元サイトでバックアップを取得
- すべてのプラグインを「無効」にします。
※特にセキュリティ関係のプラグインを有効にしたままだと、復元後ログインできなくなることがあります。 - WordPress管理画面 → 「UpdraftPlus」→「バックアップ/復元」
- 「今すぐバックアップ」をクリック (図1)
- 「データベース」「ファイル」を両方含めるようにチェック (図2)
- バックアップが完了すると、5種類のファイル(データベース、プラグイン、テーマ、アップロード、その他)が「既存のバックアップ」に表示されます (図3)



📥 手順3:バックアップファイルをダウンロード
- 「既存のバックアップ」セクションに表示されたバックアップを確認
- 各ファイルをローカル(パソコン)にダウンロードする (図4、図5)


・ローカルへのダウンロードは、「データベース」「プラグイン」「テーマ」「アップロード」「その他」それぞれ行う必要があります。
・ダウンロードするファイルを選択すると上にボックスが表示されダウンロード先が選べるようになります。
・ダウンロードされるファイルは適宜分割されるので、大きなサイトはファイル数が多くなります。
🚀 手順4:新サイトに復元
- 新サイトでも UpdraftPlus をインストール・有効化
- 「設定」→「UpdraftPlus」→「バックアップ/復元」
- 「バックアップファイルをアップロード」ボタンで、先ほどのローカルにダウンロードした5種類(サイトの大きさによってファイル数が増えます)のファイルをすべてアップロード (図6)
- アップロード後、「復元」ボタンを押して、すべてのコンポーネントを復元 (図7)
- 引っ越し完了。無効化したプラグインを有効化してください。



🌟 特徴・メリット
項目 | 内容 |
---|---|
✅ 操作が簡単 | GUI中心で初心者でも迷わず使える |
✅ 高速なバックアップ&復元 | ファイルとデータベースを個別に管理できる |
✅ クラウド保存にも対応 | Google Drive, Dropbox などと連携可 |
✅ 無料でも十分使える | 有料版不要でも引っ越しが可能 |
⚠️ 向いていないケース・注意点
WordPress本体は復元対象外
UpdraftPlusでは、テーマ・プラグイン・メディア・データベースは復元されますが、WordPress本体そのもの(コアファイル)は対象外です。
そのため、古いバージョンのWordPressを使用している場合などは、復元後に不具合が起きる可能性があるため注意が必要です。
状況 | 理由・対応 |
---|---|
✅ サイトが非常に重い(1GB超) | バックアップファイルが分割されることがある/復元が失敗しやすい |
✅ 会員制サイトや頻繁に更新されるサイト | バックアップ取得と復元のタイミング調整が重要(データのズレ注意) |
✅ サブドメインやマルチサイト | 標準では対応が不完全(やや難易度UP) |
🔑 UpdraftPlusでの引っ越しを成功させるコツ
- 新サイトはドメインを設定してからWordPressをインスト―ルするのが簡単
ただし、ブログ記事などに貼ったサイト内リンクは絶対パスで書かれていることが多いので修正が必要 - バックアップファイルは5つ全てそろえてアップロードする
- 復元前に新サイトに不要なプラグインやテーマは入れない
- 復元後はパーマリンク設定を再保存すると不具合を防げる
- ドメイン変更はがあるときはURL置換も忘れずに!
📌 まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
操作性 | 簡単で初心者でも使いやすい |
無料での移行 | 可能(有料版がなくてもOK) |
注意点 | URLの変更やプラグインの競合に気をつける |
最適な場面 | 小〜中規模サイトの引っ越し、定期バックアップにも◎ |
UpdraftPlusを使えば、専門的な知識がなくても安心してWordPressサイトを移行できます。
大切なのは、事前のバックアップと手順通りの復元。
焦らず、1ステップずつ進めましょう!
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